職場で行われる上司・同僚などによるモラルハラスメント、パワーハラスメント(パワハラ)、職場いじめ、精神的虐待についての解説、体験談、アドバイス等

モラル・ハラスメントの言動の例

イルゴイエンヌ博士は、モラル・ハラスメントの主な方法として、以下の4つの挙げています。

①孤立させる
②仕事にかこつけて個人攻撃する
③仕事を批判するのではなく人格を攻撃する
④正常な感覚を失わせる

その具体的な<敵意ある言動>の内容は、下記の通りです。 攻撃性が分かりやすい熱い攻撃に比べ、冷たい攻撃がなされている場合は、本人も周囲も、それがハラスメントだと理解するまでに時間がかかることがしばしばあります。

周囲に
気づかれ
にくい

【仕事に関連して相手を傷つける言動】   ~ 冷たい攻撃 ~

・命令した仕事しかさせない
・仕事に必要な情報を与えない
・相手の意見にことごとく反対する
・相手の仕事を必要以上に批判したり、不当に非難する
・電話やファックス、パソコンなど、仕事に必要な道具を取り上げる
・普通だったら任せる仕事をほかの人にさせる
・絶えず新しい仕事をさせる
・相手の能力からすると簡単すぎる仕事を、わざと選んでさせる
・相手の能力からすると難しすぎる仕事を、わざと選んでさせる
・きちんとした理由のある休暇や遅刻・早退、助成金など、

労働者として認められている権利を活用しにくくさせる
・昇進ができないようにする
・意志に反して、危険な仕事をさせる
・相手の健康状態を考えたとき、負担の大きすぎる仕事をさせる
・職務上、相手の責任になるような失敗を引き起こす
・わざと実行不可能な命令を与える
・産業医の専門意見を考慮に入れない
・わざと失敗させるように仕向ける

【コミュニケーション拒否で相手を孤立させる言動】 ~ 冷たい攻撃 ~

・標的にした社員が話そうとすると、話をさえぎる
・相手に話しかけない (上司が部下に。同僚に。あるいはその両方)
・メモや手紙、メールなど、書いたものだけで意志を伝える
・目もあわせないなど、あらゆるコンタクトを避ける
・仲間はずれにする
・一緒にいても、ほかの人たちだけに話しかけて、存在を無視する
・ほかの社員と話すのを許さない
・話し合いの要求に応じない

【相手の尊厳を傷つける言動】   ~ 熱い攻撃 ~

・侮蔑的な言葉で相手に対する評価を下す
・ため息をつく、馬鹿をしたように見る、

・肩をすくめるなど、軽蔑的な態度をとる
・同僚や上司、部下の信用を失わせるようなことをいう
・悪い噂を流す
・精神的に問題があるようなことをいう(「あいつは精神病だ」等)
・身体的な特徴や障害をからかったり、その真似をしたりする
・私生活を批判する
・出自や国籍をからかう
・信仰している宗教や政治的信条を攻撃する
・相手が侮辱だと感じる仕事をさせる
・猥褻な言葉や下品な言葉で相手を罵る

周囲に
気づかれ
やすい

【言葉による暴力、肉体的な暴力、性的な暴力】   ~ 熱い攻撃 ~

・殴ってやると言って、相手を脅す
・たとえ軽いものであっても肉体的な攻撃を加える。

・目の前でドアをバタンと閉める
・大声でわめいたり、怒鳴りつける
・頻繁に電話をかけたり手紙を書いたりして、私生活に侵入する
・道であとをつける。家の前で待ち伏せする
・言葉や態度でセクシャル・ハラスメントを行う。性的な暴行を加える
・相手の健康上の問題を考慮に入れない

*注:「モラル・ハラスメントが会社も人もダメにする」 マリー=フランス・イルゴイエンヌ著 より編集して作成

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モラル・ハラスメントの言動の例
モラル・ハラスメントの影響
モラル・ハラスメントでないもの
「無礼の連鎖」のケース



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