たかしさん (50代、男性)

ビル管理人として常駐していた中型オフィスビルにて、テナント企業の女性社員から、長年にわたる陰口、誹謗中傷を受けていた。ビル管理のために対象者がいるオフィスに入るだけで、心臓がドキドキする、喉が渇く、顔がこわばる、恐怖感に襲われるようになっていた。そのオフィス全体に自分の悪口が広まっているのではないかという不安や妄想、なんとかしてやり返したい、思いしらせてやりたいという強い憤りの気持ちでも一杯だった。多くの法律相談所を回ったが、ハラスメントであるという証拠もなく、立証するのが困難とのことで、問題解決につながる対処策が見つからず、精神的に追い込まれていた。

言葉/行動の具体例

蛍光灯の交換などで対象者がいるオフィスに入ると、至近距離で「あの男は頭がおかしい」「あの男は恐い人間だから、見ないほうが良い、見たら文句を言われるよ」などといわれる。

帰りの電車でたまたま一緒になった対象者が、私のほうをちらちら見ながら、「あの男、どう思う」などと同僚らしき人間と話していた。

私のめがねや服装について、私のほうを指差して話しながら笑う

心身への影響

熟睡できなくなり、2時間寝ては目覚めてしまうことの繰り返しだった。

起こしたアクション

当初、勤めていたビル管理会社に状況を説明したが、まともに話を聞いてくれないどころか、被害妄想を疑われ、無理やり精神科を受診させられた。

状況が改善しないため、労政事務所、労働相談センター、市の無料法律相談(弁護士)、東京ユニオンなどにも相談したが、一様に「証拠がない」と、法的手段は真剣に相手にしてもらえなかった。

幼少期の虐待体験がトラウマとなるとのことを本で読み、精神科も受診してみたが、話はほんの少ししか聞いてもらえず、薬の処方だけで済まされたことに不満を感じ、通院は休止した。その後、インターネットを検索して「職場のモラル・ハラスメント対策室」を知り、個別相談を申し込んだ。


  1. さとこさん <40代・女性・幼稚園教諭、対象者=上司>
  2. ゆりこさん <30代・女性・研究調査、対象者=上司>
  3. ようこさん<30代・女性・雑誌編集、対象者=取引先>
  4. たかしさん<50代・男性・オフィス管理、対象者=取引先>
  5. あいさん<20代・女性・図書館書士、対象者=上司>
  6. すみれさん<30代・女性・事務職、対象者=夫> ※ 家庭のモラハラ