職場で行われる上司・同僚などによるモラルハラスメント、パワーハラスメント(パワハラ)、職場いじめ、精神的虐待についての解説、体験談、アドバイス等

モラハラ体験記(5)

あいさん (20代、女性)

少人数職場(3人)における、上司による身勝手で思いやりのない言葉、行動、態度に、心理的苦痛を感じ、不眠と胃痛に苦しんでいた。怒鳴ったり厳しく叱責したりするわけではないので、パワー・ハラスメントではないが、それが何なのかわからかった。

家族や、友人に相談をしても、「それってどこにでもある事だと思うよ」「そういう思いしているのは○○(私)だけじゃないよ」「だったらこうしたらいいじゃん」と言われ、一時は納得したものの、それで胃痛や不眠が治る事はなく、問題の解決には至らなかった。結局堂々巡りをしていた。いつのまにか自分の努力不足と考えるようになっていた

言葉/行動の具体例

 体調を崩して休暇を申請すると、「そんなに休むの?いい年した娘が家でフラフラしてんの?」や「いいなあ、私も休みたいなあ」などという。

仕事のミスで私ばかりを疑う。そのミスが上司だという証拠を見ても、私や違う人のせいだと言う。自分のミスにもかかわらず「きちんと処理しないから、こういう事になる。次からは気をつけるように」

企画展を開催する事になった時、話し合いや準備には参加せず、自分の好きな仕事だけしていた。当日になってレイアウトにクレームをつけ、「私の想像と違うから変えて」と言ってきた。時間がないし、差し支えがなく、上からOKが出ていたので断ると、癇癪を起こして勝手に変えはじめた

広報の仕事で校正を3回頼み内容を見てもらった。「いいんじゃないですか」と言われたので発行した。後日「なんでこんな事書いてるの」とクレームをつける。上司は校正をやったフリをしただけだった

心身への影響

<胃痛・胃炎・卵管出血>
入社半年後に急な発熱で倒れたとき、心因性の過敏性腸症候群と診断された。入社2年目の8月に、胃痛・胃炎で食べられなくなる。体重も14キロ減少。8月下旬には、家族問題で上司から詮索されたくない追求がはいり、5日間、食べられない、眠れない、何もできない状態に。内科を受診し、通院が始まる。

<不安・不眠>
3年目の6月に入ってからは、胃痛と不眠が悪化し、薬を飲んでも治る気配はなく、どうしようもない気持ちでいっぱいになる。仕事はたまるし、上司と一緒にいるとイライラして、常に緊張した状態。仕事の行き帰りや、休みの日でさえ、上司の言動を思い出しては胃がキリキリと痛んだ。忘れようとしても忘れられないし、別の事をしていても、ふと思い出して手がとまった。部屋の掃除や、整理整頓も満足に出来なくなった。この頃から、かかりつけの医師より、睡眠導入剤「レンドルミン」、抗うつ薬「トレドミン」、抗不安薬「デパス」を処方された。日中、胃痛や吐き気で辛くて、夜は自然に眠れないので、睡眠薬が手放せず、薬が切れるとまた朝の繰り返し。眠るといっても、薬が効いてるから寝ているだけなので、「あぁよく寝た」というような充足感はゼロ。感覚としてはずっと「昼間」の繰り返しで、かなり苦痛だった。

<買い物依存>
入社半年までは、お金が貯まることに喜びを感じていていた。買い物をしても1回2-3千円程度。9月頃から、洋服・アクセサリー・小物・キャラクターなどの衝動買いが多くなり、毎週必ず買い物をするようになり、1回4-5千円程度使うようになった。買う事によって「また明日から仕事頑張ろう」という気持ちになれた。自分へのご褒美を与える事で、ストレスから解放されたような錯覚があったが、段々買う物がエスカレートしていき、服や靴などではおさまらず、ブランド品を買うようになった。ストレスが増えて膨らむと、買おうとする対象も比例して高価になるという、ものすごく不経済な関係が出来上がっていた。

ブランド品を買うようになったきっかけは、入社2年目の6月に母親の買い物につきあい、日本橋三越のヴィトンの専門店に行ったこと。母が注文した取寄を引き取りにいったときに、「私も貯金をおろせば十分に買える」と、7万円のポシェットを衝動買い。これまでそんな高額商品を親への相談なく、購入したことはなかった。しかし、買った瞬間、ストレスから解放された気がした。その後、4-5千円の買い物は毎週続いた。買わずにいられない週はなかった。12月に、丸井カードの更新で、VISA加入を勧められ、3月に手元に届いた。3月から6月までに、覚えているだけで、ヴィトン財布6万円、シャネルバッグ8万円、エルメスバッグ7万円、ヴィトンキーケース2万円、ヴィトン手帳5.5万円、デニム3万円×2を購入した。また、買い物だけでなく、美容にお金をかけるようになっていた。髪染めの頻度が、2ヶ月に1度から、1ヶ月に2回行くときもあった。美容師からも、まだ必要ないのでは?といわれても、「プリン」が気になると、髪染めをしないで我慢できなくなった。幸い貯金があったので、それを取り崩して、支払問題は発生しなかった。

起こしたアクション

入社3年目の9月下旬に、「職場のモラル・ハラスメント対策室」サイトを読んでいて、「私が相談する所はここかもしれない」と感じ、すぐに先生に自分の状況を伝えるために、思い出した限りの、なるべく正確で詳しい状況を書いた手紙を送りました。便箋10枚近くあった。手紙を読んだ先生から、個別相談を受けるように促された。こういった状況を、専門的な知識のある人に、客観的に判断して欲しかったから。それで、私の方が悪いと言われたら諦めもつくと思った。

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さとこさん <40代・女性・幼稚園教諭、対象者=上司>
ゆりこさん <30代・女性・研究調査、対象者=上司>
ようこさん<30代・女性・雑誌編集、対象者=取引先>
たかしさん<50代・男性・オフィス管理、対象者=取引先>
あいさん<20代・女性・図書館書士、対象者=上司>
すみれさん<30代・女性・事務職、対象者=夫> ※ 家庭のモラハラ



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