一般的特徴

  • 一人またはごく少数のターゲットに対してハラスメント行為を行う
  • 周囲の巻き込みは、意識的になされることもあるが、周囲が雰囲気に乗って、
    自然発生的に追随する場合もある
  • 集団心理によりエスカレートしやすく、特に権威がからむケースでは、
    その傾向が強い

集団心理型では、メンバーには集団心理が働き、「加害」の意識がないか、あっても少ないことが特徴です。また、上司が中心となってハラスメントを主導する場合など、そこに権威など大義名分が持ち込まれると、度を超えたハラスメント行為が行われる場合があります。

例えば、某相撲部屋で起きた「新弟子への暴行殺傷事件(かわいがり事件)」は、まさにその典型例と言えます。親方の「かわいがってやれ」というひと言に、集団心理が働いてしまい、兄弟子たちは、いきすぎた暴行をしていることに全く気がつかなくなってしまったのです。

2006年に浜田市役所で起きた係長自殺事件では、課長が、係員全員に「(係長の)更迭嘆願書」に署名させていたことがわかりました。極めて悪質な人権侵害ですが、署名した係員たちには、自殺事件が起こるまで、悪意や加害意識は全くなかったはずです。

集団心理型は、集団で行われるため逃げ場がなく、そのため被害者の心身へのダメージは極めて深刻です。まずは、他の職場の先輩・知人、そして、家族や友人など、自分の尊厳を認め支えてくれるサポーターを持つことが、何よりも大切です。身近に相談できる相手がいない場合には、専門機関の活用も視野に入れましょう。


ここまで、ハラスメント加害者の5つのタイプをみてきましたが、あなたの職場の「あの人」や「ハラスメント」について、新たな発見や気づきはあったでしょうか。

あなたが再び、あなたらしく生き生きと仕事をしてゆくために、まずは、相手のタイプを把握し、適切な対処法を知ることが必要です。相手のタイプによっては、正面をきって向き合うことが有効でない場合もあります。

そのような場合には、まずは、異動や転職で縁を切ることが第一の選択肢になります。それが難しい場合には、ハラスメント行為を受け流すことや、また、自らのメンタルを鍛えてハラスメントに負けない自分づくりをすることが重要となってきます。


  1. 困った「あの人」はどのタイプ? ~ハラスメント加害者分析
  2. 自己愛型
  3. 自己愛-誇大妄想型
  4. 自己愛-徹底管理型
  5. 自己愛-被害妄想型
  6. ストレス習慣型
  7. 楽観主義型
  8. メンタル不全型
  9. 集団心理型