医師や看護師の離職や休職を予防し、皆が成長できる病棟づくりのために

日総研セミナーでの研修報告

2007年6月に実施したもの。

私が医療機関でのモラハラ研修を行うようになったのは、2007年に日総研が出版する看護専門誌『月刊ナースマネージャー』で特集記事を書いてからです。



ナースマネージャー誌を購読されていて、バックナンバーをお持ちの方は、2007年3月号~8月号をご覧になってみてください。6回の集中連載です。

その縁もあり、日総研が企画・集客する、看護師向けのオープンセミナー「モラル・ハラスメント対策講座」が開催されることになりました。

オープン研修なので、どんな方が来られるのかわかりません。研修前は、被害ナースの参加者が多いのかと考えていましたが、実際には、大きめの病院の看護部長・副部長クラスの方が多かった印象にあります。

企画担当者から、後日、アンケートの集計を頂きましたので、それを紹介したいと思います。

 

回収:24/36部(回収率:67%)


  • 大変良い・・・7名(29%)
  • 良い・・・10名(42%)
  • 普通・・・3名(10%)
  • 良くない・・・0名
  • 悪い・・・0名
  • 未記入・・・3名(17%

  • ストレスと問題行動が関連あることがわかりました。今まで「その職場風土になじめない人が悪い」(自分も含めて)と思っていた部分がありました。なじめない人もいるからとは思っても、心の片隅にあったものが、そういう気持ちだったと思います。モラル・ハラスメントを自分も受けたことがあり、また一方で、知らず知らず自分が加害者的になっていた部分もあったと思います。あれはモラハラだったと、今日、よくわかりました。
  • ナースマネジャーとして、モラル・ハラスメントは絶対に許さないという強い姿勢をまず持ち続けることが大切であると確認できました。
  • ひじょうにわかりやすかったです。親しみやすくお話ししてくださったので、共感がもてました。モラハラに対しての対応、仕組みなどがわかり、先生から勇気をもらったような気がします。
  • とてもわかりやすく、勉強になりました。病院がモラハラの温床であること、深刻な問題であることがわかり、よかったと思う反面、つらい現実だと思った。
  • 大変満足です。
  • あるていど予備知識はもっていたが、特に被害者についての説明が多く、職員(被害者の)についての理解が深まった。医師や看護部長など、権力をもった人が加害者の場合の対処法をもう少し教えてほしかった。
  • 内容が多岐にわたるので、もう少し時間を多め(2日間など)にしたほうがいい。個別の相談に応じる機会があるといい。
  • 最後のストレスについての説明が、全体の講義の内容とつながり、わかりやすかった。今後、ストレス耐性を高めるためどうすべきか、さらに学んでいきたい。
  • モラハラに対してあまりわからなかったが、今回の研修で、少し理解できた。病院でも今回の研修をいかせればと思っています。
  • 予想外の展開でよかった。自分自身の在り方、管理者としてどうすべきかの糸口が見つかりました。実例を具体的にお話しくださりよかったです。
  • 話し方、進め方に無理がなく、わかりやすかったです。具体的事例をもう少し入れてほしかった(時間的にも短く、事例分析は難しかったです)。
  • 問題スタッフに対する具体的名対応方法をもっと聞きたかった。
  • テンポのよい話し方で理解しやすかった。事例がとても身近なものに感じられ、それが返って職場の危機感をよりリアルなものとして認識できた。メンタルトレーニングについて具体的にどうすればいいのかを教えてほしかった。

 

アンケートではやはり、様々なパターンの問題スタッフに対して、どのように対応すればよいのか、具体的な対策方法を教えてほしい、という要望があります。

現場で困っている参加者の多くが、困った問題職員に対して、すぐにできる対処法を求めたい気持ちもわかります。

しかし、それを知ったところで、できるかどうかは全く別の話しです。

困った職員に対応することは、とても疲れる仕事です。

残念ながら、ひと言で、相手をぎゃふんとさせたり、反省させたりする方法などありません。

対象者に関わる前に、自分自身が、しっかりとストレス耐性を高め、そのうえで、地道にアプローチするのが、結局は一番の近道です。