医師や看護師の離職や休職を予防し、皆が成長できる病棟づくりのために

問題スタッフのタイプ分析

それでは、どのような人が、モラル・ハラスメントを行うのでしょうか。

私は、ハラスメント行動を起こすスタッフのタイプを全部で9種類に分類し、その一覧を講演や研修で配布し、時間の許す限り、詳しく説明しています。

 

  1. 自己愛/誇大妄想型
  2. 自己愛/徹底管理型
  3. 自己愛/被害妄想型
  4. 無知(楽観主義)型
  5. 便乗(集団心理)型
  6. 頑固型
  7. メンタル不全型
  8. ストレス習慣/熱い攻撃型
  9. ストレス習慣/冷たい攻撃型
一般的には、モラル・ハラスメントの加害者は「自己愛型」だと考えらていますが、実際には違います。

自己愛が主原因となっているハラスメント行動は、全体としてみれば少ないほうです。ただし、一部の極度の自己愛タイプが、大勢の被害者を出しているのも事実です。

自己愛型の一般的な特徴は次の通りです。

 
  • 自分自身は本質的に他者より優れていると感じている 。
  • 他者を見下すことで、自分の優越性を維持し補強する。
  • 自分自身は特別な存在と考えているので、他者の権利や欲求に関心がない。
  • 他人をうまく利用すること、まわりがどれだけ自分のために働いてくれるのかだけを基準に考えている。
  • 部下にはハイレベルなことを要求するが、そのための手助けはしない。
  • 自分の行為が問題であるとは思っていないし、他人を苦しめているのかについては関心がない。
  • 同僚や部下にはいばり散らすのに、上司の前では急にこびへつらう。
  •  しかし、上司が去った後は、上司のこともけなす。自分の味方になってくれる上司だけは神様のように扱う。
  • ほんの少数の部下だけを信頼し、自分に対する忠誠心を持ち続けてもらうためだけに部下の話に耳を傾けるが、その代わりに絶対服従することを要求する。
 

これらの設問に該当するからといって、その人が自己愛タイプだとは限りません。なぜなら、私たちは誰でも少しは、自己愛的な性格を有しているからです。

ですから、本当の意味で、自己愛を見抜くには、これらの設問に「どのくらい該当するか?」を見抜くことなのです。本来、それは訓練を受けた精神科医だけができることです。

しかし、実は意外と簡単に見抜く方法があるのです。

ハラスメント事例に対応しなければならない場合、問題スタッフのタイプを知ることが、対応策を考える上での第一歩です。自己愛型のモラル・ハラスメントに対応する方法は、ストレス習慣型や集団心理型のモラル・ハラスメントに対応する方法とは、大きく異なります。

当社の研修では、その違いを見分けられるようになるように、各性格タイプについて解説し、その見分け方のポイントをお教えしています。