辛いモラハラの客観的理解と解決策

家庭内のモラル・ハラスメントとは?

モラル・ハラスメントとは、静かに、じめじめと、陰湿な言葉や態度によって、精神的に相手を追い詰める行為のこと。book1990年代に、フランスの精神科医マリーフランス・イルゴイエンヌ女史によって提唱された言葉で、家庭内や職場、地域社会などでみられます。家庭内暴力(DV)ほどには、まだまだ世間的に広く認知されている言葉とは言えませんが、この問題で苦しんでいる人は、DVよりも、潜在的には多いと考えられます。

彼女の著書『モラル・ハラスメント 人を傷つけずにはいられない』に詳しく書かれていますが、下記はモラル・ハラスメントで見られる典型的な攻撃例の一部です。


言葉の例

●人格・能力を否定する言葉を使う
(例:「生きている価値がない」「何をやってもダメなヤツだ!」)

●コンプレックスを持っている弱点・欠点をあげつらう
(例:「ブス」、「デブ」、「不器用」)

●聞こえよがしに嫌味を言う
(例:「こんな料理しかできないの?」「そんなこともわからないの?)


態度の例

  • 不味そうに食事する
  • 会話をしない(無視)
  • 視線をそらす
  • 働きかけを無視する
  • ため息をつく
  • 舌打ち・鼻を鳴らす
  • 執拗な注意・叱責をする
  • いつもイライラしている
  • 行動を束縛する
  • 意見を聞かず、全部自分で決めてしまう
  • 自分の非を認めない
  • 完璧な主導権を握る

ただし、注意すべきなのは、どのような行為がモラル・ハラスメントに該当するのか、ということを厳密に捉えようとしても、決して、その答えは見つからないということです。

大切なのは、どんな些細な行為であっても、それが大切な家族を、不必要に、継続的に、傷つけてしまっているかどうかこそ、モラル・ハラスメントの判定となるべきものなのです。

なお、家庭におけるモラル・ハラスメントには、大きく次の2つに分けられると考えています。

純粋なモラル・ハラスメント
悪意なきモラル・ハラスメント

そして、モラル・ハラスメントが行われる家族関係には、大きく次の3パターンがあります。

夫婦間
嫁姑間
親子間

それぞれ見ていきましょう。

続き>> 純粋なモラル・ハラスメント



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